絞り加工

絞り加工の概要と特長

プレス加工・絞り加工を試作・量産まで一貫対応で承る「高橋製作所」では、さまざまなプレス加工の中でも、特に絞り加工を得意としております。難易度が高いと言われる絞り加工ではありますが、弊社には熟練のスタッフが在籍しているため、品質には絶対の自信がございます。さらなるクオリティアップを実現するために、ダイとパンチのバランス調整や工程数の変更といった追究も継続。最後は機械による検査と人による目視チェックを徹底しています。絞り加工をご検討中の方は、ぜひ弊社までご相談ください。

絞り加工とは?

絞り加工とは?

絞り加工とは、一枚の板上の金属に圧力をかけることで、つなぎ目のない容器状に形成する加工技術のことです。使用される金型は「パンチ(雄型)」「ダイ(雌型)」「シワ押さえ」で構成されています。切削加工に比べ加工時間が少なく高品質、さらに材料の変化量が大きいので加工硬化も大きいといったさまざまなメリットを持ちます。

Pickup:1 絞り加工が難しいと言われる理由

Pickup! 絞り加工が難しいと言われる理由

絞り加工は、伝統工芸などでも用いられている古くからの手法です。しかし、人の手による絞り加工は非常に多くの手間がかかり、たとえばお椀程度のものであっても数千打という工数を要します。これを機械加工で実現するのが「プレス絞り加工」です。しかし、金型や機械、加工条件がバランス良く咬み合わないとシワや歪み、割れといったトラブルが起こる可能性があります。微細なゴミが付着するだけでも、完成度に大きく関わるため、加工前には入念な計算が必要であり、金型の精度なども出来を左右するため、準備には多く手間と高度な技術が必要です。

Pickup:2 難度の高い深絞り加工

絞り加工の中でも難しいとされる「深絞り加工」。継ぎ目がなく強度にも優れた深絞り加工ですが、高い技術力と優れた機械性能がそろっていなければ品質の良い品物を作ることはできません。弊社は創業より培ってきた技術力と、生産体制を備えておりますので、複雑な深絞り加工も可能。量産で流れ、単品で製作できない品物や、試作品・単品物など1台からでも対応いたします。

【深絞り加工のメリット】
・成型品の精度アップ、表面のキズなどを無くせる
・板厚による局部減少を抑えられる
・複雑な形状でも成型可能で、生産工程数を削減できる
・金型をコストダウンできる
・素材のグレードを下げられる
・多品種少量生産可能

単品・小ロット・緊急で絞り加工が必要の場合でも、まずは弊社にご相談ください。お客様のご要望に合わせ、柔軟に対応させていただきます。

絞り加工の種類例
名称 特徴
円筒絞り加工 フライパンや鍋など、円筒形状かつ底付きの容器を成形する手法
角筒絞り加工 キッチンのステンレス製シンクや、浴槽のバスタブといった四角形状の底付き容器を成形する手法
異形絞り加工 形状が定型ではない容器を成形する手法
円錐絞り加工・角錐絞り加工 側面がテーパー状になっている容器を形成する手法
球頭絞り加工 容器の底が半球状となっている容器を形成する手法

絞り加工のメリット

  • 工数
    絞り加工で可能な形状を形成する場合、切削や溶接のない鍛造的加工のため、工数の削減が可能。加工時間が短いので大量生産が可能になる。
  • コスト
    切削加工と比較した際、屑の発生を抑えられるので材料にかかる費用を抑えられる。
  • 品質
    金属組織を切る、削るといったことがないので加工品が丈夫に。また、熱によるダメージも少なく、素材が変質しにくいので、傷や歪み、シワのない加工が可能になる。
  • 強度
    材料の変形量が大きいので加工硬化が大きくなり、薄くて丈夫な加工品ができる。結果として、軽量化も同時に実現できる。

絞り加工製品・加工事例

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